2017年5月アーカイブ

 先週の土曜日NHKで放送された「ブラタモリ」のテーマでしたね。

ご覧になりましたか。

本通り商店街が旧西国街道であったり、出雲街道の基点であったりと

(これはパンフレットにも載っています)

坂の民家の成り立ちが興味深かったです。

商品の積出港として栄えた尾道は商都としての顔もあります。

 

 千光寺からの眺望は晴れ晴れするものがあります。

尾道の魅力のひとつです。

今回の尾道の旅ではみなさん、眼下に広がる尾道水道の景色を

お楽しみ下さい。

千光寺の坂道では尾道福祉専門学校の学生や尾道高校ラグビー部の

力自慢がお迎えと坂道介助のお手伝いをします。

どうぞ身を任せてください。

 

 千光寺からバスやロープウェイで降りてきたら、駅まで続く商店街

があります。

ようこそ尾道へ。本通り連合会をあげて歓迎をしてもらえます。

尾道商業会議所記念館の広場はちょっとしたフェスティバルです。

瀬戸内レモンの生レモンスカッシュジュースでおもてなしです。

バルーンアートやドッグセラピー・電子ピアノ演奏・絵画パフォーマンスなどの

イベントが開催されます。

商店街をめぐるスタンプラリーをしながらゆったりとした時間をお過ごし

下さい。

もちろんラリーですからプレゼントも用意されています。

 

 なぜ人は尾道に魅せられるか。

タモリさんは気づかなかった事。

僕は「人と人を繋ぐ、心意気」だと感じました。

 

見逃した方は再放送があります、5月31日午前1時から45分まで

NHK「倉敷でブラタモリ」6月3日午後7時30分からの放送です。

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 恥ずかしいことに、星野富弘さんを知りませんでした。

知るきっかけになったのは、尾道の商店街から駅に向かう途中の「絵日傘」

で展示してあったはがきの絵に挿入されていた詩に惹かれたからです。

 

わたしは

傷を持っている

でもその傷のところから

あなたのやさしさが

しみてくる

 

神さまが

たった一度だけ

この腕を動かして

下さるとしたら

母の肩を

たたかせてもらおう

風にゆれる

ぺんぺん草の実を

見ていたら

そんな日が本当に

来るような気がした

 

当日は30名の方にプレゼントします。

  

星野富弘さんの詩

星野富弘(ほしの とみひろ/1946年4月24日-/男性)は、群馬県出身の詩人&画家。1970年に高崎市立倉賀野中学校に体育教師として着任したものの、2ヵ月後に体操部の指導中、宙返りの模範演技で失敗により頸髄損傷の重傷を負い、肩から下の機能が麻痺してしまう。9年間におよぶ入院生活の間に、口にくわえた筆で水彩画、ペン画を描き始め、後に詩を添えるようになり、退院後、故郷に帰って創作活動を続け、水彩画、ペン画に詩を添えた作品と随筆を織り交ぜた『花の詩画集』をはじめとした数々の著作を出版。全国各地やハワイ、ニューヨークなどで「花の詩画展」も開催している。1991年には東村に村立富弘美術館が開館し、中学校の国語、道徳の教科書に随筆が掲載されている。(参考文献:ウィキペディア+Amazon.co.jp+月刊PHP

RIMG0152 (300x225).jpg 5月1日、林芙美子記念館で打合せ

 

 それは間違いからの始まりでした。

商店街の中に「おしめ交換ができる場所の確保」

近年のひまわり号では難しい課題となっている件です。

「無料休憩所」を使いたいので使用許可を得るために2階の事務所へ。

「飛び込み」だったので手持ちの資料を事務の方に渡しての、お願いを

したつもりでした。

 結局は無料休憩所の管理は「本通り連合会」だと言うことがわかり、

振り出しへ。

それでもその間に連合会の方には「手持ちの資料」が渡り、受け入れは

連合会女性部でとの話が進行していたそうです。

 

 初めてお会いしたのは4月27日。ギャラリー都(みやこ)で展示会準備の

ためお弟子さん達と忙しく動き回っている方でした。

それこそ、店先で5分程度の挨拶です。あまりにも忙しそうだったのでこちらも

恐縮して、初対面ですし。

尾道本通り連合会女性部会長の円福寺 都(えんぷくじみやこ)さん

絵手紙作家として活躍されています。

 「ひまわり号が尾道にやってくる」ことに事のほか反応をされました。

独自のコミュニケーションルートとツボをピンポイントに押し、尾道観光協会

尾道商工会議所、尾道観光土産品協同組合がひまわり号支援の輪に加わり

ました。

 

 5月16日、お会いするのは3回目になります。

手元には最近出版された、作品集の「毎日こころは晴ればれ」があります。

この表紙の帯封フェイクに都語録がありまして、

 

「無理です」とか

「だめです」とか

私の近くで言わんといて

空気が悲しむ

 

失敗してもめげんで

やめない、工夫する

「自信」がつき

「度胸」がつき

面白いように回り始める 

 

 交友の方からの出版に寄せての推薦文?には

「一度その世界に足を踏み入れると、おびえと楽しさで抜け出せないでしょう」

とあります。

また、「真相を確かめに勇気を振り絞って訪ねて見てください」

と寄せられています。

ご本人は当日、「旧尾道商業会議所記念館」となりの広場で尾道流の 

お接待をされています。

 

 連絡のためメールアドレスを教えてもらいました。

円福寺さんの行動様式そのままを表す文字列が並んでいました。

都さん「本の予約を2冊とりました」

アレッ、いつの間にか手下になっている。

RIMG0157 (200x150).jpg RIMG0158 (200x150).jpg

RIMG0160 (200x150).jpg

 

 ひまわり号運行の2週間前にいつもこの作業をやります。

車輌スタッフによる障がい者と介助ボランティアのセッティングをしながら

旅のしおりに乗車券(乗車券といってもひまわり号の中だけで通用するもの)

障がい者の方やボランティアの方にあてたお手紙、尾道市観光協会からいた

だいた観光パンフレットなどを封筒に詰めていきます。

10時から始めて、昼食をはさんで終了は午後4時。

参加者からの要望を頭に入れながら、「この人にはこのボランティア」など

組合せをしていきます。

これがなかなかの作業。

障がい者1名に対して平均で1.5人のボランティアの人数が経験的に割り出し

た数字となります。

今年はボランティア募集を延長して求めた結果117名の介助ボランティアとな

りました。障がい者が82名ですのでほぼ1.5に近い数字です。

 

 組合せチームと封筒詰めチームに分かれての作業です。

宛名の間違いがないか、ひとりひとりをチェックしながら、根気のいる作業が

続きます。

作業は楽しくしなければ面白くないですから、差し入れは有り難いです。

サンラヴィアンのスイーツや飲み物、お菓子、シュークリーム。

甘味はイライラを排除します。

でも、ちょっと手がベタベタ、封筒が汚れてしまう。

オォット、ウエットティッシュもちゃんとあります。

 

 5月14日は母の日。

かつて、ひまわり号が第2週に走っていた時はカーネーションの花をバケツ

いっぱいに積んで車内で配ったこともありましたね。

そこでこの日、実行委員スタッフに母の日プレゼント。

隣の部屋から歓声があがったので、すぐに行くとシニアお母さんの嬉しそうな

笑顔がありました。

 

 作業の進捗をスピーディにかつ有効なものにするのは、適切な指示と

間合い。

これに感動するほど秀でている陽○さんの存在で午後4時終了ができました。

手を休めすぎない間合いで飛んでくる「これやってください」に

シニアスタッフはただ従うのみ。

「やらされ感」は時として楽しいもの。

RIMG0155 (300x225).jpg                行程説明をする松倉事務局長

 

 倉敷市内の5病院(川崎医科大学附属病院、倉敷中央病院、倉敷平成

病院、重井医学研究所附属病院、しげい病院)から編成する医療スタッフ 

会議を5月13日(土)に開催しました。

医療スタッフは医師と看護師の3名を1チームとして編成しています。

ひまわり号の車内で参加者の様子を伺いながら、旅の安全を支えています。

尾道では「医療班」の旗を持ち歩きながら、全行程の要所で、待機をして

参加者を見守ります。

 

 医療スタッフミーティングでは、行程の説明や携行医薬品の確認、緊急時

の対応の方法などを確認しました。

当日の天候によっては熱中症対策も必要ですし、昼食時の誤嚥も注意

したいものです。

 

 最近ではボランティアの方が頑張りすぎて、転倒やつまづきなどが怪我に

つながるケースがあります。

車いす介助では下り坂にも気をつけましょう。

医療スタッフの活躍の場がないことが安全なたびになるのですが、存在の

安心感はなくてはなりません。

 気軽に声をかけてください。朝の挨拶は特に重要です。

RIMG0156 (300x225).jpg 

 横顔が浩幹(ひろき)君。正面の顔は当日ご覧下さい。

 

出会いは2004年、広島の平和公園。

ゴミ箱をひとつひとつ覗き込んでは弁当の空箱を回収する親子の姿。

平和公園内でお弁当を配って、それぞれ気に入った場所でお弁当を

いただく。

参加者には「食べ終わった弁当の空は配ったところで回収します」

といったものの、「近くのゴミ箱に捨てる人もいるだろうから、手分けして

回収しましょう」と申し合わせて担当分けをしたものでした。

観光地ではごみは持ち帰りですからね。

当時、両親は実行委員会スタッフ。浩幹くんは小学校4年生でした。

 

 あれから13年。

浩幹くんは岡山医療技術専門学校の2年生。

理学療法士になることを目指して勉強中です。

昨年のボランティア教室ではそろそろ浩幹でもいいのではの声に、

「もうすこし自信をつけてから」と本人の申し出。

そんなこともあって今年の講師は板谷浩幹くんになりました。

 

 5月7日、連休最後の日曜日に初めて介助ボランティアをする

老若男女25名。

上は73歳ボランティアデビューの人から中学1年生まで集って

いただきました。

車いすの取り扱いをはじめに、障がいに応じた介助の方法を学びました。

自信はすぐにはつかないでしょうが、少しの安心は持てたのではないで

しょうか?

それは介助される側も同じことですから。

 ひまわり号での介助ボランティアは初めての方にとって、絶好の機会です。

介護福祉士や看護師などの専門職でないとマッチングしない場合もあり

ますが、多くの場合は組み合わさって、助け合って、声を掛け合っての旅

となります。

 

 介助をされる側にとっては「適切ではなかったり」思いとは「ずれたり」

する場面もあるでしょう。

彼らや彼女らは「生きることに向き合う姿に」心打たれると言います。

あなた方はボランティアを育てる役割もあることを心してください。

 

そんな思いやりや優しい気持ちを繋いで、繋いで33回目のひまわり号が

走ります。                         

                                RIMG0157 (300x225).jpg                                                                                                                                                                                          

ボランティア教室、天満屋前の通路で、何が楽しいのだか?

それは全紙サイズでモノクロームの木製パネル写真(457ミリ×560ミリ)

でした。

1989年ひまわり号姫路の旅での出発セレモニーで、倉敷市消防音楽隊が

演奏している様子が撮られています。

当時は倉敷駅1番ホーム上での出発セレモニーでした。

 押入れの片付けをしていました。

今シーズンの役割を終えた、ファンヒーターを収納するスペースを確保

するためです。

そう、自宅でのお話です。

 木製パネル写真の裏側には、「パネル代、送料領収済み」とメモが貼り付け

てあり、送り先の住所と名前、電話番号がありました。

「お金はもらっているのに、届けていない写真パネル」です。

電話番号は○○-○○○○と書いてあります。

1989年(平成2年)の倉敷市の市外局番の次の番号は二桁の時代でした。

 申し訳ない気持ちとご本人と繋がる事を念じて、おそるおそる電話を

かけました。

ご自宅はイオン倉敷店の近く、家から15分のところ。

「忘れてはいませんでしたよ」

「お金は払ったのに届かんなと思って、おかしいなと」

「申し訳ありませんでした」と頭を下げて、許しを請う。

パネル写真をお渡しすると、「これが、当時のわたしです」

手前に大きくクラリネットでしょうか、演奏している写真です。

パネルを見る視線が僕の顔に移った時、少し誇らしげに

そして懐かしむような表情と口元が緩んだ顔を向けられたので、

許してもらえたのかなと

勝手に思い込みました。

 JR倉敷駅、尾道駅との打合せを済ませ、臨時列車ひまわり号の安全な運

行に向けた準備が整いました。

倉敷駅では、出発セレモニーの準備物から倉敷市消防音楽隊のマイクロバ

スの駐車場。倉敷駅2番乗場での列車据付位置、前後の列車ダイヤの等々。

ひまわり号からの要望事項に対して、丁寧な説明と対応をいただきました。

これがなければ「ひまわり号」は走りません。

毎年のことながら、JR倉敷駅には大変お世話になっています。

 尾道駅での打合せには倉敷駅副駅長が同席され、事前にJR間の調整が

されていたようで、思いのほかスムーズに打ち合わせができました。

5月28日は仮駅舎での営業が始まっています。

尾道駅2番乗場への地下通路階段より東側(福山側)にある仮駅舎の改札口

は工事中です

仮駅舎は5月16日から営業に入るということです。

心配していたバス乗場7番8番近くの工事用バリケードは撤去されます。

一方、現在の改札口と駅構内のトイレは駅舎本体工事で使えなくなります。

仮駅舎には構内のトイレ(障がい者用含む)が設置されます。

そこで、ひまわり号はどこから出るの?です。

1番乗場のエレベーター前の尾道の花火大会で使用される出入口を使うこと 

になります。

ゴメンナサイ。ここまでのお話は実行委員会のスタッフは良くわかることです

が、参加される側にとっては、文章だけではわかりづらいですね。

尾道駅の工事状況を理解した上で、1番乗場のどの位置にひまわり号を停車

させるか?

の打合せでは、広島側に屋根があるホームいっぱいまでの位置で停車する

になりました。

1番乗場に表示されている足元の号車番号と同じなので、参加する側もわか

りやすいです。

 帰路、尾道駅を出発するひまわり号は着いた時と同じ1番乗場から発車しま

す。尾道駅発山陽線上りホームは2番なのですが、JR側で地下通路を通らな

くてもいいようにとの配慮から帰路の1番乗場発車が実現しました。

いったん上り線に入れて、尾道駅を16時8分に出発した後、糸崎駅で上り線 

に入れ替えて倉敷駅に向かいます。

帰路の所要時間が長いのはこのようにするからです。

RIMG0140 (300x225).jpg           JR倉敷駅での打合せ

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            JR尾道駅で

            1番乗場について、出口はこちら。

            エレベーターの近くになります。                   

  

         

 介助ボランティアは5月2日時点で104名集りました。

5月3日、山陽新聞の倉敷・総社地域版に「ひまわり号の旅、ボランティア集っ

て」の記事が掲載されました。

介助ボランティアが130名必要なところ定足数に達していないのが現状です。

これまでのボランティアの平均年齢は41歳です。

例年より、かなり若くなっています。

障がい者もボランティアも千光寺公園の坂道を意識して、遠慮されているの

かな?と感じます。

千光寺公園に着けば、屈強な尾道高校ラグビー部と生徒会、そして

尾道福祉専門学校の介護福祉士の卵が40名ほどで全力サポートします。

坂道以外の場面では、尾道ボランティア連絡協議会の方々が支援体制を

整えています。

なので、千光寺公園の坂道の心配は要らなくなりました。

有難いことです。

事務局は連休中の5月7日のボランティア教室開催日、5月14日の

「旅のしおり」発送作業日と5月21日以外は開けて、対応します。

2023年3月

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